69年生まれのFARRによるプロジェクト。ロンドンでの生活中に自分はアジアの日本人であることを体験的に再認識した彼は、日本人であるアイデンティティーを追求したオリジナルな世界観を持つ楽曲を作りたいと思い立ち作曲活動を始める。約4年前、今は無き恵比寿の〈チャイナ・ローズ〉にてNUMBと出会い、今に至る。96年にピュアサンドより「CALM EP」をリリース、レコード・ショップやDJ界隈を中心に話題に上る。SILENT POETSや、DJ KRUSH、沖野修也らがラジオクラブでプレイしていたが、日本国内よりも海外、イギリスでのジャイルス・ピーターソンやパトリック・ホッジ、ニュー・ホニック・レーベルのデイブ・ヒルらのクラブ・プレイによって大きな反響を呼ぶことに。『FUTURE SOUND OF JAZZ』を筆頭に数々のコンピレーションに参加し、フェミ・クティらのリミックス・ワークも精力的にこなす彼は、『SHADOW OF THE EARTH』『MOONAGE ELECTRICENSEMBLE』と2枚のアルバム によって完全に昇華されたカーム・ワールドを完成させた。絶えず自然体で心に染みるスピリチュアルな音楽を作るカームは例えるならポーク・レーベルのフィラ・ブラジリアのように孤高の地平線を見つめた希有なタイプのアーティストだ。